ナツハゼの挿し木-1.準備編

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多くの皆様から、実が採れるナツハゼの木が欲しい、との問い合わせを頂きます。

実の出荷量を1トン以上に増やし加工品や健康食品あるいは医薬品などへの適用を目指している農家として、数十年かけて成木にして収穫可能にしてきた木の切り売りは、娘を嫁に出すような心境であります。

そこで、苗木にして皆様にお買い上げいただけるようにすることと、自然任せの成長を加速して大量収穫をするために、新たに挿し木に挑戦することにしました。

大量の苗木が提供できればそれを畑に植えて一緒にナツハゼ栽培をやってくれる農家の皆さんが出て来る、との想いです。福島県は既に県を挙げて取り組まれていますが、信州ではとりあえず民間主導でのスタートとなります。

ナツハゼは挿し木が難しくてこれまで一気に増やすことが困難とされてきましたが、福島県農試での貴重な研究成果が公表されましたので、それを参考に今年から挑戦です。

以下、挿し木直前までの経過です。

1.挿し付け床は7.5cm径のスリットポットに小粒の鹿沼土とピートモスを1:1で配合P_20170604_141423_vHDR_Auto.jpg

2.ポットを収容する内枠をフレームで組み立て、保湿のために不織布シートで全体を被覆P_20170604_141437_vHDR_Auto.jpg

3.日陰にするため、そのフレーム枠を更に別のフレームと遮光率85%の被覆資材で覆う

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4.葉水による水分管理のために、タイマー設定による自動潅水装置で、フレーム内に霧ミストスプレーを設置P_20170608_064441.jpg

5.柔らかく赤みがかかった葉が着き、ブラックチップが形成された発育枝新梢の先端部分を年次界の下から切除し、穂木を採取(平成29年6月2日、6月4日)

6.水揚げのために、軽い流水状態にした溜め水に2昼夜浸す

7.発根促進用に、さらにインドール核酸液に1昼夜浸すP_20170604_141039_vHDR_Auto.jpgP_20170604_141020_vHDR_Auto.jpg

ここまでで、いよいよ挿し木できるまでになりました。次の記事に続きます。