2009年11月25日

雲を掴むような話

ネットニュースの ZDNet Japanが主催する下記セミナーで11月26日に講演することになりました。
zdnetセミナー案内

基調講演
■JAポイントシステム構築事例
全国農業協同組合中央会(JA全中)は、農業協同組合(JA)の各種事業を利用した際にポイントを付与・還元し、
利用情報やポイントを一元的に管理する「JAポイントシステム」を構築し、サービスの運用を開始しました。
JAポイントシステムは、JA各店舗からネットワークを介して各県のシステムセンターを経由し、
総合ポイントシステムをサービスとして利用するプライベートクラウドを採用。
NECのデータセンターで運用管理を行っています。
プライベートクラウドの形態を採ることで、各JAはポイントシステムを個々に構築する必要がなくなり、
初期投資や運用コストを抑え、低料金かつ定額でポイントサービスを実施できるようになりました。
本講演では「JAポイントシステム」の計画と構築、先行した事例、今後の展開などについてご講演頂きます。(編集部)

佐藤千明氏
全国農業協同組合中央会 経営対策部 情報システム対策課 審議役

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長野県協同電算で県のポイントシステムを2008年10月稼働後、2009年12月から全中に来て全国のポイントシステム開発に係わってきたことから、
今回その開発事例を話すことになりました。

このシステムは狭義のクラウドコンピューティングではありませんが、どうしてもクラウドコンピューティングとして誤解して欲しい?ベンダーさんの強いお勧めで、担ぎ出されました。

プライベートクラウドなるものに該当するかどうかはどうでも良く、なぜこのようなシステム形態にしたのか、
今後どういう方向に向かおうとしているのかを、JAグループの情報システム形態の大きな流れとして、解説します。

無料のセミナーのようですので、お時間がある方、JAグループの情報システムにご興味のある方は
冷やかし半分でお越しください。
前座の基調講演に引き続いて、各社のプロが仮想化によるコスト削減策を丁寧に説明してくれるようです。

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当日の講演内容の紹介記事が以下にあります。

バズワードに動じない「JAポイントシステム」に見たクラウドコンピューティングの本質

投稿者 佐藤 : 09:31 | コメント (0) | トラックバック

2006年02月10日

FTTRサービスの可能性

日経コミュニケーション2月1日号に、市嶋記者の大特集記事がある。
題して、「光とDSLのハイブリッド 「FTTR」が夏にも開始」  ブロードバンドの新たな選択肢が登場」

TTCの場でSBBとJANISが激論を交わし、他の事業者はそれを静観とある。
ここでTTC論争を再現するつもりはないが、このサービスは、いろいろな意味で重要な要素を含んでいるので、少し整理してみたい。

1.FTTRサービスの狙い
  Bフレッツが莫大な広告宣伝費とエリア集中作戦で、ハイエンドユーザを中心に、普及しつつある。
  メタル線を使ったADSLは下り10数メガ、上り1メガで頭打ちになっており、光ファイバによる上下数十メサービスが今後徐々にシェアを大きくしていくのは、自明である。
  しかし、ここに問題が2つある。
  ①Bフレッツのサービスエリア拡大には時間がかかり、NTT自身の2010年の到達目標(構想か計画かは不明)ですら、
   3000万/6000万人と過半数に過ぎず、都市部以外での高速サービスの目途がたっていない。
  ②BフレッツはNTTのサービス商品であり、NTTのみが高速インフラを提供する事業者になってしまい、NTTの寡占化が進むだけである。
  NTT分割論は過去の物語になりつつあり、残念である。
  特に最近、NTTは垂直統合サービスを主張しており、NTTに「高速インフラ+上位サービス」をセットで提供されたら、
  BフレッツやフレッツADSLを足回りに使っている多くのISPは、下も上も奪われていくであろう。
  自ら回線を敷設せずに地域IP網に依存してきたISPにとっても、Bフレッツの寡占化は将来自分の首を絞める危険があることを認識しなければならない。

  そこで、全国隈なく敷設されているメタル回線をうまく使って、NTT以外の事業者でも数十メガbpsの高速サービスを提供できないか、という発想が出てきた。(他にも無線という選択肢もあるが)
  メタル線で高速サービスを提供するには、高周波数帯域まで使うVDSLということになるが、
  距離が長くなると減衰が激しくてADSL並みになってしまうことから、
  メタル線区間を短くするために局置きのDSLAMを街中に出して、RemoteTerminaLと称する場所に設置したい、ということとなる。
  この方式は、既にお隣の韓国で普及している形態であり、総論としてはひとつの選択肢ではある。

2.では、何が問題なのか。
2-1 既存ADSLユーザへの干渉問題
  既存ADSLは、局から長い距離を経て減衰して自宅のADSLモデムに到達している。
  一方、FTTRのVDSLは、RTから短い距離で自宅のVDSLモデムに到達する。
  よって、距離の異なる回線間での干渉というこれまでの干渉モデルとは異なる計算モデルが必要となる。
  そのため、TTCには新たな計算モデルが提案され、ほぼ合意に近づきつつある。
  が、実証実験に裏付けられた信頼できる計算モデルなのか、最終結論を出せるまでに完成したモデルなのかどうか、TTCでも意見が割れている。
  ADSLへの影響がどこまであるのか、その影響をどこまで許容するのか、影響回避のためにどんな対策が必要なのか、
  特例処置をどこまで認めるか、など議論する項目は沢山ある。
  TTCという総務省管轄の半ば公的な技術協議機関は、そこの技術論を十二分にすべきである。

  ADSLに影響を与えてVDSLの高速性を生かしきれないのなら、いっそのこと全員をVDSLに切り替えてしまうばいいではないか、
  という極論もないではないが、それをやるには膨大なコストがかかるので、非現実的である。
  やはり、既存ADSLユーザを守りながら、新規VDSLサービスを生かす方策を探らなければいけない。

2-2 事業として安定的なサービスを提供できるビジネスモデルなのか。
  仮に、ADSLとの干渉問題が一定の整理をつけられたとしても以下の課題整理は必要である。

  ① RTの場所選定方法、DSLAMなどの機器収容方法、電源確保方法
  ② ユーザ毎の線路情報をNTTに開示してもらわないと、収容RTを決定できないが、公開可能か
  ③ VDSL区間を短くするためにはRTを多くする設置する必要があるが、そうするとコストアップとなる
     コストセーブしてRTを減らせば、VDSL区間の距離が伸びて、高速性を損ないかねない
  ④ 複数のVDSLサービス提供事業者でRT装備を共有できるかどうか
  ⑤ そもそも費用面で、採算がとれる事業なのかどうか
  ⑥ 高速なラストマイル手段として、その他の通信サービスと比べて勝てる商品にできるかどうか

3.再び、TTC問題
  干渉モデルをより良いものにして、既存ADSLサービスを低下させないために以下の議論は必要である。

  ①2.2HMzまで使用するダブルスペクトルをクラスAに分類して保護しているのであれば、
   干渉計算は2.2HMzまで行うのが筋のはず。
  ②しかし、2.2MHzまでの計算ではVDSLからADSLへの干渉が大きくなって、VDSLのサービスエリアが制限されてしまうので、
   干渉計算は従来どおり1.1MHzまでにしておこう、という案もあり、どうもこっちが優勢とか。
  ③そこまでAboutにするのであれば、いっその事ダブルスペクトルはクラスBにでもしなくては話が合いませんね。
   2.2MHzまでの計算の方がより正確になるのに、敢えて1.1MHzまでの計算に止めてダブルスペクトルへの影響を
   計算上回避するのであれば、ダブルスペクトルは保護される方式とは言えなくなります。
   そうなるとクワッドも同様であり、それはTTC第3版の大幅改定、第4版作成という大仕事になってくる。
  ④逆に、VDSLで使う帯域を既存ADSLと干渉しないように高周波側に絞り、VDSLでは1.1MHz未満を使わない案もある。
   これは安全だが、下りで一番おいしい帯域の8Mbpsを放棄することになり、VDSLの速度低下になりかねない。

ということで、日経コミュニケーション誌が煽る?ほどには、FTTRサービスはばら色ではない。
しかし、ADSL事業者としてはこのままBフレッツ攻勢を静観しているわけにはいかない。

総論賛成、各論慎重というジレンマを抱えながら、数年先の事業モデルを思案中。

  
  

投稿者 佐藤 : 15:08 | コメント (5) | トラックバック

2005年10月14日

条件不利地域でのSS方式による全村FTTH成功事例

テレコムサービス協会の研究会の一環で、茨城県の最北端、城里町の七会支所を尋ねて、うわさのFTTH事業をみてきた。
まずはそのレポートから。最後にまとめて小生の所感を。

1.HTTH導入の背景
 (1)平成7年から電話回線上で音声告知放送を行うオフトーク通信を利用してきたが、老朽化がすすみ、代替の音声告知システムが必要となった。
 (2)インターネット環境が低速なモデムダイアルアップしかなく、それよりほんの少しマシなISDN導入ですらオフトーク通信が邪魔となった。この貧弱なインターネット環境を整備したかった。
 (3)アナログ地上波の難視聴対策としてNHKと民放が共同で共聴施設を建ててくれたが、老朽化してきたにもかかわらずその後継策を示してくれず、このままでは地上デジタル放送を見る手段がない。

2.高速インターネットをどうやって七会村に展開するか。H12年度に検討した内容
 (1)無線LAN:山が障害になる、通信速度が遅い、将来性がない。
 (2)ADSL:局舎から遠いとつながらない、RT-BOX局なのでDSLAM設置スペースなし、オフトーク後継にならない。
    (なお、敢えてADSL事業者としてコメントすると、
     リーチDSLならどんなに遠くてもつながる、RT-BOX局の隣に簡易ボックスを設置して収容可能、
     IPによる音声一斉同報であれば、光でもADSLでもLANデVoiceシステムは動く)
 (3)CATV:同軸回線を敷設してテレビを見たいというニーズなし、目的はあくまでも高速インターネット化。
 (4)FTTH: ということで、(コストを無視すれば極めて常識的な)FTTH導入がベストと判断。

3.経過
 (1)平成12年度に計画策定
 (2)平成13年度2次補正で「総務省地域イントラネット基盤整備事業」を適用して先ずは村内10箇所を光接続。
 (3)平成15年度に「総務省加入者系光ファイバ網設備整備事業(モデル事業)」で全世帯をFTTH化。

4.システム概要
 村役場と3箇所の小中学校間を地域イントラネット事業で光接続し、その4箇所を拠点に各家庭までSS方式により100Mのメディコンで接続。
 村役場から上位ISPまでは茨城県ブロードバンドネットとNTTのDFを使って中継して100Mbpsで接続。
 茨城県ブロードバンドネットは県が税金で運用、県内各NTT局舎をアクセスポイントにしている。

5.音声告知放送
 LANデVoiceというシステムにより、シンプルではあるが実用的なシステムを導入。
 パソコンで音声をエンコードし、IPマルチキャストで各家庭の宅内スピーカに伝送。
 年間ランニングコストは、オフトークでは600万円が新システムでは190万円になった。

6.経費(IP音声告知システム込み)
 総額1.7億円。 その内、各家庭までの引き込み線も含めた光ファイバ敷設費用が 約1.4億円。
 電柱2,000本とのことから電柱区間は2000×50m=100km、引込区間は750世帯×70m=53kmか。
 総延長170kmとのことなので、上記推測値は補正の余地があるが、大雑把に割り返すと
 1.4億円/750世帯=20万円/世帯、  1.4億円/170km=82万円/1km

7.財源
  総務省補助金で4,000万円、過疎債の村債で8,870万円、ふるさと創生基金や宝くじ交付金で2,852万円。
  村の一般財源で1,320万円。 1.7億円のうち実に92%は国から調達している。

8.加入率推移
  音声告知放送は97.5%から97.5%とほぼ全戸に普及。
    ちなみに初期工事費相当額の個人負担は無し。月額利用料金は210円。
  インターネットは、H16年4月が15.3% H17年4月が28.2%。
    月額税込4,179円で、100Mbpsi/f、実効速度50Mbps、10MBのHPとメールアカウント1個。

  以下の考察は 追記にて。

9.考察
 (1)H12年時点で全戸に光化を、という構想を打ち出した先見性が成功要因その1。
    旧来の同軸CATV方式を選択しなかったことは実に賢明であった。
    まだBフレッツも開始されてない時代に、手探りとは言えFTTH導入に挑戦したのは見事。

 (2)その財源を9割以上国から調達できたのが成功要因その2。
    モデル事業補助は先にやるから出るのであって、知恵があり意識の高い自治体ほど有利ということ。

 (3)音声告知をIPマルチキャスト方式で実用化できたのが成功要因その3。
    ベンダーの実験場になって当初は相当苦労されたようだが、あの製品はその後あちこちに普及。

 (4)条件不利地域ではISPへの高速中継回線を調達し難いが、格安の県ネットを利用できたのが成功要因その4。
    県内のほとんどのNTT局にそのアクセスポイントがあるようだが、県民の税金が相当NTTに流れている予感。
    他県のことなのでコメントできないが、財政難の長野県ではできない芸当。

 (5)PON方式でなくSS方式にしたのが、成功要因その5。
     以下は当時のコスト比較で、SSの方が価格的にも性能的にも拡張性からも断然有利。
     
                 SS方              PON方式
     センター機器     0.5百万円           24百万円
     拠点機器       39百万円            -      
     ユーザ機器     17.5百万円          105百万円(@15万×700世帯)
     機器合計       57百万円           127百万円
     工事コスト      PON方式の方が一般的には安価であるが、今回は同程度だったらしい。
      
     速度         全ユーザが100メガbps   最大32分岐でユーザあたり数メガbps
     デメリット                         1台のセンター機器故障の影響大
                                    帯域のアップグレードをやり難い

     同一クロージャから最大8分岐可能なPON方式は、民家が点在している田舎では効果がない。
     2分岐程度ではPON装置コストがかさんで、ファイバー材料費節約効果を殺してしまうのである。

     SS方式ならば100メガのメディコンであれ、1ギガのメディコンであれ数万円で調達できるし、
     100メガで足りないユーザには、個別に1ギガメディコンに交換していけば、将来性もばっちり。
     総務省が次世代BB構想2010で目標とする上り30メガサービスのUIBNは、高価なGE-PONを
     32分岐して実現することを前提にしているようだが、
     SS方式なら100メガのメディコンでその3倍までの性能を、より安い価格で実現してしまうのである。

     なのになぜか、業界関係者は異口同音にGE-PONこそがわが国の到達点であると主張している。
     都市部で人口が多く、ユーザ数分の光芯線を電柱に張り巡らせない場合には、
     その中継区間を共用するPON方式が有利となることもあるであろうが、
     大都市以外ではその効果は期待できず、シンプルで拡張のあるSS方式が適している。
     地域の実態に合わせた機器選択を推進すべきであり、ベンダー論理は排除すべきである。

  (6)テレビ難視聴対策としてのFTTHによるIP再送信推進と言う絶好の追い風をもらえたのが、将来の成功要因その6。
    IP再送信化計画のその後の交渉経過を聞くことが今回の視察の2番目の目的であった。
    地上デジタル放送用のミニサテライト局はこの地区にもあるが、栃木県境にあるせいか電波の出力を押えていて、
    村内では地上デジタル放送を見れない!とのこと。
    相手への干渉を気にして地元で見れないのは本末転倒のような気もするが、何か他の要因があるのかもしれない。
    もっとも、電波では地デジを見れない村ではあるが、各家庭まで100メガでつながっているので、
    H.264/AVCなどという10メガ圧縮技術の開発を待たずとも、MPEG2-TSで26メガでも30メガでもIP送信できてしまうのである。
    こういう芸当はADSLでは絶対無理で、PON方式のBフレッツでも難しい。SS方式ならではである。

    総務省が7月に審議会答申を出してからIPマルチキャストに対する世の中の見方が大きく変わった。
    係長さんはいろいろあってか、具体的な作戦に関しては明言を避けられたが、
    「CATVヘッドエンドの導入は100%あり得ず、IPマルチキャストで地デジ対策をする」と言明された。
  
    もしかしたら、総務省答申のSD品質試験やHD品質試験場所はこの七会地区に内定しているのではないかと
    想像したくなるほど、IP方式による再送信条件は揃っている。

最後に。
 各家庭まで100メガの光化環境を生かした次のネットワーク利用を村に期待したい。
 音声告知放送をIPマルチキャストで実現したのは、うまい活用方法であるが、
 最後のキラーアプリであるデジタル放送の配信を是非実現してもらいたい。

 地域情報化推進の目的として、住民への動画による情報発信を挙げるケースが多いが、
 今回の七会地区ではそのような建前的な利用例を挙げてないことに好感を覚えた。
 インターネットの良さは開放型であることなので、村民イントラとしての閉じた使い方よりも、
 村外とのコミュニケーション手段にこのネットをもっとうまく生かせないものか、

 例えば、ビデオテープを役場に持ち込めば、その場でエンコードしてサーバに動画を蓄積してくれ、
 村外の家族らがVODでその動画を見れるような住民サービスはどうだろうか。
 あるいは、高品質テレビ電話システムなんかも即導入できそうだ。

 総務省が2010年に目指しているUIBNインフラが、数百戸の村で実現できていることがなんとも愉快である。
 

投稿者 佐藤 : 18:18 | コメント (1) | トラックバック

2005年03月16日

これでも光ファイバーです

おもしろい製品を入手しました。
なんと、これは光ファイバーケーブルです。
光ファイバーはガラスでできているので、折れ曲がらないようにRを確保する、
というのが世の中の常識でしたが、下の製品を見てください。

1芯のSCコネクタがついた、最新のカール状のケーブルです。
伸ばせば、2m程度になります。

これを開発したのは、国内メーカーです。
そのうち、正式に発売されることでしょう。 (光カールコード「@くる」)

opt-cable.jpg

投稿者 佐藤 : 19:38 | コメント (0) | トラックバック

2004年10月11日

自宅でサーバを立ち上げよう

自宅のサーバ構成を公開します。
この情報をヒントにアタックしてくるハッカーがいる可能性もあり、本来ならばこのような内部情報は公開すべきではありませんが、自宅でサーバを構築してみたい方への参考情報として少しだけ公開します。

数万円のPCでも立派なサーバに変身できます。
故障時に備えて、1万円前後で通販購入した中古パソコンをバックアップ機に使い現用機の変更データを1時間ごとにcronでrsyncコマンドによりバックアップ機にセーブしてます。

雷が多いので、チョット奮発してUPSを入れてサーバを守ってますが、どうもそれ以前の問題として自宅のADSL回線の電話品質がいまいちで、通信障害が時々起こってしまい、NTTさんと一緒になって、根本原因を追求中です。もしや盗聴されているのでは、、と電柱まで調べてもらいましたが、ハズレ。
(最終的には、ブリッジタップを外し、保安器を交換し、屋内引込み線を交換し、モデム電源を改善してなんとか落ち着いていますが、真犯人は不明です)

肝心のサーバは、Linuxに全て無料のソフトを組み込んでますが、個人で使うには十分です。
WebMailは、JANISでも商用に使っている、Active-Mailの5ユーザ版で無料。
Weblogは、最新のMovableType3で、やはり3会議までは無料。
メーリングリストは、簡単にインストールできるfmlで、はやり無料。
自分でドメインを取得し、HTTPはApache、メールサーバはPostfixです。
JANISはメールのウイルスチェックを5アカウントまで315円でサービスしています。
DNSはJANISが正副サービスを安価な210円で提供しているので、自宅サーバ上のDNSはLAN内部専用に使ってます。

こういう芸当ができるのは、JANISのADSLサービスは標準で固定グローバルIPアドレスを付けてくれるからであり、こんな高級なサービスを数百円で提供しているISPも珍しいのではないか、とJANISの宣伝でした。

妻が趣味と実益を兼ねてHPを管理してますが、気に入ったCGIを自由にDLして組み込めるので、大変感謝されてます。
そのうち、本格的な通販ショップを立ち上げてRDBでの顧客管理まで、と期待していますが、果たしてRDB管理するほどの顧客がつくかどうか。

娘が遠くにいますので、デジカメ写真をこのサーバに蓄積してコミュニケーションをはかってます。容量制限なしで、何百枚でも放り込めるので便利です。遠くの娘たちも自分で撮影したデジカメ写真をFTPでこのサーバに送り込んできます。

あと、ここでは詳しく書きませんが、VNCを有効活用して、自宅と会社間でサーバやパソコンの遠隔管理なども可能にしてます。

ということで、雰囲気は伝えられたと思います。このまま中小企業のサーバ用に貸し出しても十分機能するシステム、と自負する次第。
最後に、それらを以下にまとめておきます。

投稿者 佐藤 : 13:34 | コメント (0) | トラックバック

2004年10月05日

ロングリーチVDSL紹介記事

YAHOO Internet Guide Ⅱ 11月号の記事
業界のジャーナリストである あの 山崎潤一郎さんがわざわざ長野市まで来られ、
JANISのVDSLを取材して書いていただいた 4ページもの。
高速インターネット入門シリーズで、60MロングリーチVDSLの凄さに迫っている。

YAHOO、ソフトバンク出版なのでその関係の宣伝記事ばっかしかと思いがちだが、
雑誌全体は極めてノーマルなまじめな記事が多く、1冊ただでもらって得した気分。

で、肝心の記事の中身は、、買って読んでください。


今回は佐藤も顧問の平宮も、顔写真は無しです。もう見飽きた顔ですからね。
図1のLR-ADSLは LR-VDSLの誤植です。
図2に距離と速度の関係が、本邦初公開されてます。
その他、局設置DSLAMの写真やら、おまけにJANISのVOIPサーバの写真も。

投稿者 佐藤 : 22:16 | コメント (0) | トラックバック

2004年09月12日

格安IPテレビ電話がぼちぼち出回り始めた

teleBB.jpeg

JANISのADSLモデム調達先である、(株)ソネットさんが国内総代理店となって販売しているIPテレビ電話装置teleBB、長野県内ではJANISが独占販売しているが、最近になって、ぼちぼち売れ始めた。
9月からNTTさんが主にBフレッツの拡促用として売り出したフレッツフォンと似ているが、機能や価格では断然ソネット社の扱うteleBBの方が優れている。

数ヶ月前に県内某通信フェア会場で、弊社とNTT東さんがニアミスした際にお互いの機種を品定めする機会があったが、ADSL回線での品質ならteleBBの圧勝、フレッツフォンはBフレッツで2Mbpsを確保してやっとteleBBと同じ品質という感じであった。当然今のADSLでは上り方向2Mbpsは近距離ユーザ以外は苦しいので、フレッツフォンの動画を滑らかに観るならBフレッツが必要だろう。

一方、teleBBは最小96Kから最大512Kbpsまで帯域調整可能だが、512Kでもフレッツフォンと同程度の動画品質であった。もちろん、512KならADSLで十分である。ちなみに512KはJANISが得意の長距離回線向けリーチDSLでも十分確保できる速度であり、長野県内ではほぼ全域でteleBBが使えることになる。

フレッツフォンを利用するには、NTTとのフレッツ契約の他に、VOIPと同じようにぷららなどのISPにフレッツフォン基本料で月額315円支払い、更に従量性料金として3分当たり8.4円かかるようだが、teleBBでは従量性料金課金はない。

月額基本料金も、電話先のIPアドレスが予めわかっているような使い方だと、あえて電話番号とIPアドレスの変換サーバを利用する必要がなくなり、無料である!!。

JANISのADSLサービスでは、すべてのユーザに標準でグローバルないしはプライベートの固定IPアドレスを渡しているので、グローバルIPアドレスを選択すれば、実に毎月の追加費用なしで、IPテレビ電話が使えてしまう。当然のことだが、海外だってただである。

これまで、口コミで少しづつユーザを増やしてきたが、ここにきて、いくつかのうまい活用事例が出始めた。
 1.老人ホーム間のお年寄り同士のテレビ電話会話(栄村など)
 2.老人ホームへの情報提供や朗読をするボランティアの皆さんの活用(川中島有線など)
 3.病院に入院している児童とその家族とのテレビ電話(県立こども病院で計画中)
 4.実家にいる高齢のご両親と離れて生活している家族間の安否確認電話
 5.大学の先生方の研究室間接続

通信事業者にとって、VOIPが収入にならないのと同様に、このテレビ電話も従量性課金がなければ収入にはならないが、BBを生活に生かせる意義は大きく、しばらくは機器売り上げの手数料程度でIPテレビ電話サービスを続けてみたい。

***** JANISのADSLユーザが使う場合の費用 *****
 初期費用: teleBB1000 購入費用1台当たり 52,500円(税込み)
         一時金はどうも、という方のために、別途、レンタル制度もあります。
 月額費用: 固定IPアドレスユーザ同士で使う場合は、ゼロ円
         相手がフレッツやYBBなどDHCP運用の場合、電話帳サーバ使用料が個人の場合630円、法人の場合2100円。

このページをご覧になったかたで、興味を持たれたかたは、佐藤までメールください。(mailto: cs@janis.or.jp)

投稿者 佐藤 : 19:34 | コメント (0) | トラックバック

2004年08月04日

LR-VDSLモデム

vdsl-CPE.jpg
8月からサービス開始した LR-VDSLモデムです。
chipは Metalink社製(本社イスラエル)、CPEはtellion社製(本社韓国)。

恐らく、屋外回線で稼動しているVDSLは これが世界初でしょう。

なぜならば、屋外回線では138KHz以下のUS0バンドも上りに使う必要があり、
US0を使うVDSLchipはこのほかにIkanos社くらいしか存在せず、
Ikanos社chipのVDSLでは(少なくとも弊社で試験した時点では)
US0を使い、かつ138KHzから直ぐ上をDS1に使う製品は課題があった。

一方Metalinkのchipを使うVDSLモデムの評価は某DSL先進国大手通信業者でも行われているが、そこではまだサービス開始していない。

国内ではJANISが最初ということは、明らかである。

従って、構内以外の回線でのVDSLサービスはJANISが「世界初」となるわけである。

投稿者 佐藤 : 18:59 | コメント (0) | トラックバック

2004年07月22日

長距離用VDSLその1が適合性確認された

22日のTTC-スペクトル管理SWG速報。以下にも紹介記事があります。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/NCC/NEWS/20040722/147600/
http://www.mainichi-msn.co.jp/it/network/news/20040723org00m300142000c.html

1.JANIS・メタリンク社・ソネット社連名の ロングリーチVDSLの1つ目の適合性が確認された。
   下り帯域:138KHz-3.5MHz(DS1)、5.2MHz-8.5MHz(DS2)
   上り帯域:26KHz-138KHz(US0)、4MHzー5.2MHz(US1)、8.5MHz-12MHz(US2)
   PSDマスクは、1.1MHzより高い帯域は -56.5dBm/Hz。
この仕様を7月2日のSWGに提案し、本日のSWGにてスペクトル適合性確認が完了した。
先ずはこの仕様をNTT経由で総務省に約款申請し、認可され次第、NTT回線上でサービス開始予定。(開始時期は8月後半か9月)

2.2つ目の以下のロングリーチVDSLは、本日のSWGにて仕様を提案したので、次回8月20日のSWGにて、正式にスペクトル適合性が承認される見込み。
   下り帯域:138KHz-3.5MHz(DS1)、5.2MHz-8.5MHz(DS2)
   上り帯域:26KHz-138KHz(US0)、4MHzー5.2MHz(US1)、8.5MHz-12MHz(US2)
   PSDマスクは、1.1MHzより高い帯域は -49.5dBm/Hz。
スペクトル適合性は1.1MHz以下で計算するので、1.のLR1-VDSL(マスク1)も2.のLR2-VDSL(マスク2)も同じ結果となることから、本日のSWGにてマスク1が承認されたので、マスク2も承認されるのは自明であるが、手続き上のルールとして、次回会議でしか正式承認とならない。ルールだから仕方ないか。
こっちも正式承認され、総務省認可され次第、NTT回線で9月にはサービス開始予定。

3.局からのVDSLとマンション内VDSL間の干渉問題も、相変わらず、自社サービスを念頭においたバトルが続いている。KDDIさんや住友電工さん、富士通アクセスさんは、マンションVDSLの上りに影響するから局VDSLのCPEからの上りパワーを落とすことを要求し、JANISやコネクサントさん他は、それを主張するなら、局VDSLの下りに影響するので、マンションVDSLのCOからの下りパワーを落とすことを考慮すべきと主張。
この問題は、TTCだけでは解決せず、マンションVDSLをサービスしている事業者も交えてアドホック会議で継続検討することとなった。
マンション内は公衆網回線以外なので、そもそも論として、SWGにてこの問題に関してのスペクトル管理ルールを決めること自体に無理がある。

4.JJ100.01第3版制定に向けての基本的考え方
既存1200万ユーザを保護しつつ、健全なDSL技術の発展により、ユーザにより良いサービスを提供する仕組みを考える必要があり、新技術発展を阻害しないで、既存ユーザを守る仕組みを考える必要あり。
さて、そのための保護判定基準値をどう再設定するか?これは非常に難しい課題。
今の保護判定基準値は最悪ケースの最低保障速度を示している。
最悪でもここまで速度が出ることを担保しようという値ではあるが、悪い事業者はこれを逆手にとって、「最低値を満たすならばそこまでの干渉を与えてもいい」。というから困るのである。
NTTはISDNを守り、ISDNと同程度までの干渉を与えても新サービスを提供したい模様。
これって、ADSL業界の自殺行為に近い。案外、早くADSLを廃止に追い込んで、光サービスにシフトしたい思惑なのではないかと勘ぐりたくなる。

投稿者 佐藤 : 15:33 | コメント (0) | トラックバック

2004年07月20日

ADSL上り拡張方式の危険性

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7月2日、TTCのスペクトル管理SWGにて、上り拡張方式が暫定合意した。
昨年の暮れから半年以上かけて、DSL事業者やchipベンダ間で、技術的というよりも営業的な要因で駆け引きが繰り返されてきたが、
各社のマーケット対策がこの時点で瞬間的ではあるが利害が一致して、大手事業者間で手打ちが成立した。

JANISは今でも、138KHzより上の下り用帯域を上り拡張に重ねる方式には反対であるが、
YBB、アッカネットワークス、NTT東西、イーアクセス、トーカイさんなどの大手事業者が一定の妥協をしてしまったため、
不本意ながらもこれ以上の混乱は避けざるを得ない、との判断で暫定案を受け入れた。

元々、JJ100.01第2版で想定していたのは、138KHzまでを上り、その上は1.1MHzまでを下りであったはず。
そのバンドプランを無視して上り用の帯域をどんどん高い周波数帯域に拡大すれば、自分の下りに影響を与えるとともに、他人の下り速度にも影響を与えることは自明。
どうしてこんな無謀な仕様がまかり通るのか? 
上り高速化ニーズがあるから、という理由で、既存ユーザへの速度低下を真剣に配慮しない業界姿勢は問題だ。
にもかかわらずこのようなノイズばら撒きとなる各社の上り拡張方式を認めてしまったのは、JJ100.01準拠だからということと、新規ユーザ獲得競争というマーケット事情のようだ。

JJ100.01は最も悪い影響を与えるISDNを基準に干渉度を評価しているため、ISDNと同程度までの影響であれば合法なのだ。正に「悪法も法なり」、であり
ISDNの陰に隠れてISDNと同程度の干渉を与える方式を認めてしまうのが、今のJJ100.01なのだ。
NTTは「ISDNは既得権があり守られるサービスなのだから」と、ISDNを基準とした現行の干渉計算モデルを死守しようとしているが、
だからといって、ISDNと同程度の干渉を与える新方式をどんどん市場投入していったらどうなるのか?そもそもISDNはこれから減少する一方なのに、残骸だけが残ってノイズを撒き散らす。

このまま各社の上り拡張方式が広がっていくと、日本のADSL事情は干渉問題で悲惨な状況になることが懸念される。
長い目で日本のADSL市場を育てていかなければいけない事業者が、目先の客集めで、自らの首を絞めている。ばかげたことだ。

JANISは一貫してこの方式に反対してきたが、面白いことに他社はその時点での上り拡張方式への準備状況によって
反対したり、賛成したり、実にエゴ丸出しの論争が続けられたことも事実である。

上り帯域をどこまで拡張するかはchipベンダーによって異なる。
比較的穏やかな拡張に抑えたCo社chipに対して、悪法を目一杯活用して許される最大限までの干渉を与えかねないCe社chip。
そして、大手事業者は自らが使うchipベンダー仕様を正当化するために、既存ユーザを無視して、このchipベンダー対決に加わった。
というよりも、自らのユーザ獲得のために、chipベンダーにぎりぎりの仕様を作らせた、といってもいいだろう。


JANISは既存ユーザへの干渉を回避しながら、上りや下りを拡張するための別のアプローチを選択した。
上りは138KHzまで、下りは1.1MHzまでというJJ100.01第2版で想定したバンドプランをそのままに、
より上の帯域を上り拡張や下り拡張に使う ロングリーチVDSL方式である。

既に県内一部有線放送回線で、下り速度最大50Mbps、上り速度最大10MbpsのVDSLサービスを開始しているが、
8月からは、下り速度最大60Mbps、上り速度最大10MbpsのロングリーチVDSLサービスを予定している。

この方式なら、既存ADSLユーザへの干渉は従来のDMT‐Annex-Aと同程度のままで、近距離なら上りは10Mbpsまで可能となる。
しかも、近距離なら実質D2バンドまで使え、中距離ならD1バンドまでとなる。これが1つのchipで可能となった。
U0バンド(26KHz-138KHz)が上り
D1バンド(138KHz-3.5MHz)が下り、
U1バンド(4MHz-5.2MHz)が上り、
D2バンド(5.2MHz-8.5MHz)が下り、
U2バンド(8.5MHz-12MHz)が上り。

この方式は7月22日のTTC-SWGにて、JJ100.01に照らしてスペクトル適合性ありと認定される予定。
一部事業者はこの方式の足を引っ張りたいようであるが、2日に妥協した案よりはよっぽどましである。

投稿者 佐藤 : 17:42 | コメント (0) | トラックバック

2004年07月18日

ビギナーズラック

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会社の研修旅行で、6月に渓流つりと山菜採りに連れていってもらった時のこと。
場所は日頃お世話になっている、秘境栄村。
そこの北野天満温泉のすぐ横の渓流北野川で、なんと30cmを越える岩魚を釣ってしまった。
村営の温泉宿で、夕食時に塩焼きにしてもらい、4人で賞味した。

2年前まではブロードバンドが皆無だった、栄村。
村有線回線でのADSLサービスにより、今では秘境と言われた切明温泉でもメガバンドの通信が可能となった。
残る課題は、民放テレビ視聴。さすがに山また山の秘境のせいか、県内民放さんの中継局はできない。
そこで、ADSLを使ったIPテレビ放送を考えて、実験した。
そしたら、民放さんからクレームがついた。おかしな話だ。

投稿者 佐藤 : 03:02 | コメント (0) | トラックバック