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2007年04月19日
H.264の技術動向に注目したい
全米放送機器展 NAB2007が、2007年4月16日から19日まで米国ラスベガスにて開催されている。
月刊ニューメディアの吉井編集長からその最新情報がメール配信されてきた。
想像するに、今年の話題はなんと言っても H.264/AVCの高性能化動向ではないでしょうか。
H.264リアルタイムコーデックLSIの開発で、フルハイビジョン動画が6Mbpsどころか4Mbpsの帯域で伝送できる製品が今年の後半にも続々出てくる予感。
これまでMPEG-2で先行していたNTTエレクトロニクスも、近い将来の地上デジタル放送のIP同時再送信サービスを睨んで?MPEG-2からH.264にシフト?し始めているようで、そのLSIをお披露目しているとのこと。
(http://www.chocopara.tv/lab/video-coding/NAB2007/japan/index.html)
(http://www.nel.co.jp/digital_video/news_and_events/news/070411.html)
地上デジタル放送はMPEG-2のTSで配信されているが、20Mbpsもの帯域を食うために、今のBフレッツでの本格展開は難しく、より圧縮効率の高いH.264/AVCの登場となるわけである。
今のBフレッツに見切りをつけてNGNで出直しを計りたい、との思惑も見え隠れしているが。。
なんでも、MPEG-2映像ストリームを高圧縮なAVC/H.264映像ストリームにリアルタイムに変換するトランスコーダも開発したとのこと。
(http://www.chocopara.tv/lab/video-coding/NAB2007/japan/3.html)
同様なチップを搭載したエンコーダ製品は、NTTだけでなく世界中で開発が進んでいるらしく、
仏トムソン傘下の映像機器メーカーのグラスバレー社も、フルHDを4Mbpsで実現するエンコーダ「ViBEを2007年の後半に出してくるとの情報もある。。
(http://www.rbbtoday.com/news/20070416/40846.html)
吉井さんによると、「6Mは当たり前。4Mもターゲットで、遅延も2~3秒、早いものは1秒なんて技術
も出てきています。」とのことで、中国系ベンダーも頑張っている様子でした。
さてフルHDが4Mbpsで配信できる製品がでてくると、どんな新ビジネスが考えられるのでしょうか。
4Mbpsという帯域はそこそこの電話回線品質上のADSLモデムで提供可能であり、
6MHzの帯域を使う同軸ケーブルモデム上でも十分提供可能です。
2011年のアナログ放送停波、地上デジタル放送完全移行を本気になって断行するつもりならば、
国は、フルHDを4MbpsでIPマルチキャスト配信できるスキームを推進すべきでしょう。
放送局がエアー送出しているMPEG2-TSをアンテナ受信し、それをリアルタイムでH.264にエンコードし、有線を使って難視聴地域にIPマルチキャスト配信することは改正後の著作権法では問題なさそうです。
しかし、最も効率的なのは、放送局内でHD-SDI信号から直接H.264/AVCにエンコードし、それを通信回線を使って難視聴地域にIPマルチキャスト配信する方法であり、2回のエンコードによる画質劣化と遅延を回避できます。
それ以上の期待効果として、通信役務利用放送事業者が各々放送局数分のエンコーダを設置しなくとも放送局毎にエンコーダを設置すれば済むこと、
HDとSD混在期間のエンコーダ仕様を放送局側で制御しやすいことなどが挙げられます。
ミニサテライトを建設できないローカル局、
家庭までの光ファイバーを採算性抜きでは敷設できないCATV事業者、通信事業者、
限られた国家予算のなかで十二分な補助金を交付できない監督官庁、
難視聴対策を出汁にして都市部での光通信サービスを拡大したい大手通信事業者、
基本的生活権であるテレビ視聴権を失いかねない難視聴地域住民。
アナログ停波まで残された時間が限られており、みんなでエゴを捨てて取り組むべきである。
栄村の皆さん、有線放送電話回線でハイビジョン放送が見られる日まであと少しです。
投稿者 佐藤 : 12:00 | コメント (0) | トラックバック
2007年04月16日
人事異動で新部署に
久々の更新です。
3月4月と色々あって、その経過をここに掲載すると面白い記事になるのですが、
関係する皆さんも大勢いらっしゃいますので、もう少し風化するまで大人しくしています。
それでもこれだけは白状しておかねばなりませんので、遅くなりましたが近況報告します。
この4月から、5年間務めたネットワーク部長を後任の唐沢新部長にバトンタッチし、
新設の開発企画部長に移動となりました。
プロバイダ事業を11年前に立ち上げ以来ネットワーク関係の仕事に専念してきましたが、
会社の都合により、ネットワークを提供する側からネットワークを利用する側への移動です。
長い間、関係する皆様には大変お世話になり、誠にありがとうございました。
まだまだ自分史を書くつもりはありませんが、この11年間を振り返ると、
インターネットの進展の歴史が自分のネットワーク業務の変遷の歴史と符合します(当たり前か)
簡単にいくつか列挙しますと、
0.平成8年4月 インターネット接続
1.平成8年9月 ISP事業開始
2.平成10-12年 WEB型農業情報システム・アグリネット開発
3.平成11年9月 川中島有線で商用ADSLサービス開始
4.平成12年12月 NTT電話回線でADSLサービス開始
5.平成13年2月 NTTダークファイバー利用開始
6.平成13年5月 豊田村でCATVインターネット接続サービス開始
7.平成13-15年 自営MPLS網構築、アグリネットのBB化
8.平成14年2月 全JANISユーザに無償で電子メールウイルスチェックサービス開始
9.平成15年6月 法人向けシングルスター方式光接続サービス開始
10.平成15年7月 自前設備による050IP電話サービス開始
11.平成15年12月 栄村でアナログテレビ放送のIP再送信実験開始
12.平成16年8月 下り最大60Mbpsの屋外型VDSLサービス開始
13.平成16年8月 WEBメールサービス開始
14.平成17年4月 木島平村でFTTHサービス開始
15.平成17年11月 JANISネットとしてインターネット協会賞受賞
16.平成17年12月 自営広域イーサネット網構築開始
ネット事業でやり残した案件が多数あり、足を洗えるかどうか悩ましいところですが、
以下のうち、いくつかは新部署にて継続して対応する予定です。
1.ブロードバンド条件不利地域へのFTTRサービス提供
2.県内全域での広域イーサネットサービス提供
3.H.264/AVC方式でのIPマルチキャストによるデジタル放送再送信サービス提供
4.FTTHによる地域情報網整備への積極的な参画
5.CATVインターネットでのマルチISPサービス提供
6.有線放送電話の後継としてのVOIPによる地域電話網サービス提供
7.JANISネットの県外進出検討
8.無線LANサービス提供
9.農業情報システムの高度化
10.通信分野におけるドミナント規制のあり方議論
開発企画部では、これまでインフラ整備してきたJANISネット上でどのような情報処理サービスを
提供していくかを企画することになっていますが、
10年以上APL開発の現場から離れていたため、ツールや手法の細かな技術は浦島太郎になっています。
なまじっか知らない方がマネージメントし易い、とアドバイスしてくださった某ベンダー事業部長
さんもいらっしゃいましたが、頭を切り替えて新分野にのめり込めるかどうか、数ヶ月は自分を
見つめ直す期間になりそうです。