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2005年07月13日

日テレとフジが、番組ネット配信へ一歩前進

栄村でのアナログ地上波番組再送信同意を拒み続けてきた、民放さんに大転機。

コマーシャル収入で製作、権利処理をした自社番組を、有料でネット配信することで、
「一粒で二度おいしくなるネット配信ビジネス」は、韓国が先行し、民放さんの貴重な収入源になっている。そして、秋からはリアルタイムでIP配信も予定されているとか。

わが国でなぜ同じことが実現しないのか不思議であったが、その鍵は権利処理と、主導権確保。

権利処理問題は、常に放送関係者が言い訳にする常套手段。
ネット配信することで実演家等から著作権利用料の増額を要求されたらそれをネット配信の有料サービス費に転嫁すればいいだけのこと。
これまでその意識も意欲も意義も感じず、ただ旧来の業界スキームを守っていても経営が成り立っていた護送船団業界の怠慢行為であり、権利処理を盾に何もしてこなかったと疑いたくなる。

IP再送信非同意に関して言えば、もっと不理尽な話。
同じ地上波再送信でもCATV事業者には再送信同意をしている。
さぞかし個々のCATVユーザ数を把握し、それを集計し、権利処理団体に著作権利用料を上乗せして収めているのだろう、
と思ったら大間違いで、「権利処理はCATV業者さんで個々に各権利処理団体と交渉してください」とのこと。
じゃあ、CATV再送信にあたって、民放さんは権利処理団体と一体どんな交渉をしてきたというのでしょうか。
CATVへの再送信ありきの前提で権利処理されているとすれば、それがIP方式による再送信になったとしても、誰も懐は痛まないはず。それによって難視聴解消される住民の立場で考えていただきたいものである。

とすると、ネット配信は権利処理が大変、というのは表向きの口実で、本質的には、2番目の鍵であるネット配信の主導権確保か。

春先からAII出資などで話題を呼んだ日テレが、日経新聞のスクープ記事で見る限りかなり大掛かりな投資をしてネット配信を事業化するようで、単なるコンテンツプロバイダではない意気込みが感じられる。
自らが通信の世界に飛び込んでも飲み込まれないだけの準備ができた、と読むのが順当か。

夜には、フジテレビもネット配信に参入と出た。
こちらは、仕掛けは各提携先サイト運営者に任せるようで、自らが積極的な投資というよりも自社番組の「2度おいしい作戦」程度から始める模様。

いづれにせよ、これで、「IP方式は品質が悪いから再送信同意できない」という理由はなくなった。

さて、栄村の再送信同意を 日テレ系とフジ系のローカル局に再度交渉に行くとするか。

投稿者 佐藤 : 2005年07月13日 00:02

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